西国三十三所結縁御開帳日程

「覚醒 観世音菩薩 慈悲の心」--西国三十三所結縁御開帳--意義書

この度、西国三十三所札所会では、全札所寺院が一同に揃って『「覚醒 観世音菩薩  慈悲の心」ー西国三十三所結縁御開帳ー』を催行することに致しました。

この行事は、西国霊場各御寺院のご本尊(観世音菩薩様)を平成20年9月より 平成22年5月末までの間に、順次御開帳申し上げ、観世音菩薩様に皆様の御目前に御出まし戴き、一人ひとりと『縁』を結んでいただくというものであります。

平成18年を現す言葉として『命』という言葉が選ばれました。京都清水寺御貫主猊下がお書きになりましたのでご存知の方も多いと存じます。人間の歴史は戦の連続でしたが、戦争のない今日の日本でこれほど大切な命が軽んじられたことはなかったでしょう。あまりにも自分本位な人間が多い時代をつくってしまったのです。

私たち日本人が古来より大切にしてきた『謙虚な心』『慈しみの心』はどこへ消えてしまったのでしょうか。今一度、「命の尊さ」、「人を思いやる心」というものを考えなければならない時なのです。まさに此処に、観音様の大きな慈悲の心に触れていただきたいと願っているのであります。

観音様は最も慈悲が深い仏であり、様々な人の姿を借りて困っている人を助けると説かれています。実は慈悲の心というものは、観音様ほど大きくなくても、自分の心の中にもちゃんと存在しているものであります。悲しいかな、便利さやわがままの実現ばかりを追求している現代の風潮の中で、だんだん気が付かなくなっているのであります。

西国巡礼中興の祖花山法皇の一千年御遠忌を迎えるに当たり、観音信仰を広めようとされた多くの宗教者、巡礼の願いに思いを馳せてみましょう。この結縁開帳を通して、観世音菩薩の御宝前にお立ち頂き、静かに自分の心を見つめる時、一人ひとりの自分の心の中のこの存在に気が付く事が出来るはずなのです。そうなのです。観音様は実は普くおわします。あなたのすぐ横にいる人が観音様であると言うことに気付く、そうすればあなた自身もそうであることに気付くはずなのです。仏像だけが教えてくれるのではありません。いつでもどこでも、誰からでも学べるものなのです。そうすればおのずと謙虚さが生まれてくるものです。ですから仏様の前だけで謙虚であってはなりません。すべての人に尊敬と感謝の気持ちを貫かねばならないのです。つまり、私たちの心が観音の心とひとつに繋がるとき、本来あるべき人間の心を取り戻し得るのです。このことが、この乱れた世相を正す事に不可欠なのであります。

どうぞ、関係各位の皆様には、この意義をよく御理解頂き、御賛同頂きまして、御協力をお願い申し上げる次第でございます。

合 掌
西国三十三所札所会

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